200年の伝統が消滅の危機!あの戦国武将ゆかりの神社がクラウドファンディングにチャレンジ中です
「西国一の強者」とあの豊臣秀吉にも讃えられた九州の戦国武将「立花宗茂」をご存知でしょうか?
現在、そんな立花宗茂ゆかりの神社が本殿修復のためのクラウドファンディングにチャレンジしているんです。
この江戸メディアを運営している一般社団法人千客来結は、九州は福岡にて活動している団体。
同じ九州の神社のこのチャレンジ、せめてPRするお手伝いがしたい!
そんな思いでこの記事を書きました。
私たちが紹介します
シイノカヲ
刀剣好き女子ライター。趣味は、九州で刀剣が見られる場所および刀鍛冶の足跡関係の聖地を探すことと、その過程でスパイスカレーの美味しい店を探すこと。
藤城洋次
江戸漫画絵師。この記事のイラストも担当。最近はスマホの位置ゲー「信長の○望・出陣」を理由に日々色々な土地を歩くのが楽しい。
「西国一の強者」九州の戦国武将「立花宗茂」ってどんな人?
そもそも「西国一の強者」ってなんのこと?
この場合「九州で一番強い」くらいの意味合いでしょうね。
というと、東国の強者……もいるのよね。
豊臣秀吉がそんな感じで彼を褒めた逸話によると、徳川家康の臣下の勇猛で名高い本多忠勝と比べてのことらしいですね。
ああ、蜻蛉切(※)の!
※本多忠勝の使っていた槍のこと。日本号・御手杵とともに「三本槍」「三名槍」と讃えられる。
そう、そんな本多忠勝と並び称されるような勇猛さに並んで……。
豊臣秀吉、徳川家康などなど名だたる武将から高く評価されていたとも、義理堅く温厚で誠実な人柄だったというのが定説みたいですね。
魅力的な方だったんだね……。
ご利益は「復活」!奥さんと奥さんのお父様と共に祀られている三柱神社
今回クラウドファンディングを行っているのは、「三柱神社(みはしらじんじゃ)」という神社なんだよね?
そうですね。
柱ってことは、神様が三柱いらっしゃるのかな?
立花宗茂公だけじゃなくて。
よくぞ聞いてくれました!
三柱神社は、立花宗茂とともに、義父・戸次道雪(べっきどうせつ)、正室・誾千代(ぎんちよ)も祀られているのです。
奥さんと、奥さんのお父さんも……ということ?
はい。もともと義父の戸次道雪は、九州の豊後地域(※)を中心に六州を治めていた大名・大友宗麟の臣下で、猛将として周囲の国々から恐れられていた方なんです。
※現在の大分県あたり
ただ、お子さんが女性のみで、後継ぎに困っていて。
同じく大友臣下の高橋紹運の長男であった千熊丸(立花宗茂の幼名)を婿に貰い受けたという経緯があるんです。
幼い頃から武勇に優れた片鱗を見せていたところを見初めたとか。
そうなんだ……。
誾千代も、侍女たちで構成された女性の軍隊を作って指揮していたという勇敢な逸話が残っている方なんですよ。
え、かっこいい!
そうそう、三柱神社のご利益は、必勝・成就・復活なんですよ。
なんか強そう!由来はなんだろう?
立花宗茂は、天下分け目の関ヶ原の戦いで西軍についたんですけれど。
ということは……。
はい、領地の柳川を追われてしまうんです。
でも、その後功績が認められて元いた領地に戻ることができたとか。
そんな風に元いた領地に戻ることができたのは、数々の大名のなかで、宗茂ただひとりだったそうなんです。
だから「復活の神様」……。そんな立花宗茂ゆかりの神社が困っている……ということなんだよね?
そうなんですよ……。
平成17年に放火被害に!かろうじて本殿のみ焼け残ったが……。
平成17年(2005年)6月3日、放火により神社の拝殿、唐門、廻廊、楼門が全焼してしまったんです……。
唯一、本殿だけが無事だったそうで。
ええ……ひどい!
でも、本殿が焼け残ったのは不幸中の幸いだね……。
はい。ですが、焼失した建物の修復を優先していたところ、本殿のほうの修復に手が回らずで……。
次にもし地震が来たら倒れてしまう、このままでは次の100年を越せないとのことなんです。
そ、そうなんだ……。
本殿の修復工事だけでも1億3,000万円ほどの費用が見込まれているとか。
うわあ……文化財維持って大変……!
クラウドファンディングの概要
今回のクラウドファンディングの内容をまとめますと……。
火災で焼失した神社の建物の修復を優先しているために後回しになっているが、こちらも補修しないと次の100年を越せない本殿があり。
その本殿の補修費用のうち、1000万円を支援してほしいという趣旨のクラウドファンディングです。
リターンなどの詳細はクラファン公式ページをご覧ください!
- クラウドファンディング情報
-
公式ページ
三柱神社 第二弾|唯一火災を免れた、立花宗茂を祀る本殿を改修したい
https://readyfor.jp/projects/mihashirajinjya2023